東京都神社庁港区支部(瀧雅人支部長)と同支部青年会(綿引崇会長)は29日、群馬県中之条町の美野原地区にある田んぼで、稲を刈り取る抜穂(ぬいぼ)祭を行った。収穫したコメは港区にある神社の新嘗(にいなめ)祭で供えられる。

 神職と巫女(みこ)計12人が参加。乃木神社(港区)の松崎晋彦権禰宜(ごんねぎ)と巫女の時田琴奈さんがおはらいをした後、参加者は鎌で稲を刈り取った。美野原土地改良区が事務局となってつくる「美野原地域都市農村交流協議会」の約10人も手伝った。

 瀧支部長は「猛暑で生育が心配だったが、無事に実ってひと安心。神様にお供えすることができる」と述べた。

 親都(ちかと)神社(同町五反田)の高山亨宮司が、乃木神社の名誉宮司を務めることから美野原地区が栽培地に選ばれた。同支部などは2016年から同協議会と連携してコメを育てている。