▼「徐々にオンラインレッスンに切り替えさせてほしい」。娘の通うピアノ教室から、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて連絡があったのは4月上旬。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、学校も臨時休校となり、個人の習いごとくらいは通わせられたら、と当初は考えていた

 ▼間もなく、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、習いごとも自粛となった。休ませる選択肢もあったが、ビデオ通話によるオンラインレッスンに挑戦することにした

 ▼先生のアドバイスを受けながら、スマートフォンを操作。家の中の見せたくない部分まで映してしまって慌てた。使い方に慣れるしかない

 ▼本来なら、連休明けに再開されるはずだった小中高校は、県内のほぼ全校で31日まで休校措置が続く。習いごとどころか、子どもたちの学習が滞っている

 ▼各学校はホームページで学習アプリを紹介したり、課題を配ったりしていても、限界を感じているだろう。県は5月補正予算案に、県立高の生徒1人1台分のノートパソコン配備費用20億8000万円を計上。公立小中学校のICT教育の環境整備費も1億1000万円を盛り込んだ

 ▼最初は手探りだろう。オンライン学習でも、楽しく、充実した学びであってほしい。教員のスキルを高め、子どもたちに格差が生じないよう努めてほしい。