▼新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で、極端に減ったのが体を動かす時間。病気や生活機能の低下につながるリスクが指摘されている。そのためか走ったり、歩いたりする人の姿を以前より目にするようになった

 ▼太田市は市有スポーツ施設の利用を月末まで中止とした。そのなかで市運動公園のジョギングコース(1.5キロ)については、市民の健康のため使えるようにしている

 ▼利用者は以前から多かったが、最近、天気の良い日には全力で走る若者や景色に目を向けながらマイペースで歩く高齢者で、やや過密状態になる時間が増えた

 ▼ノーベル賞を受賞した医学者、山中伸弥さんはインターネットを通じて「走って大きな息をするときは、咳(せき)やくしゃみと同じように周囲への配慮が望まれる」と指摘。「マスクや口を覆う布などをしてジョギングエチケットを心掛けよう」と訴える

 ▼新型ウイルスは感染しても多くの人は無症状で、潜伏期でも既に感染力があるとされる。特に元気だと思っている若者は「感染しているかも」という意識を持ち、うつさないための対策が必要だ

 ▼山中さんは「走る時は10メートルくらい離れないと感染の危険があるという報告もある」と紹介している。健康のための運動で感染しても、拡散させてもいけない。注意喚起の呼び掛けに真摯(しんし)に耳を傾けたい。