▼「名前 それは燃える生命いのち ひとつの地球にひとりずつひとつ」。人気バンド「ゴダイゴ」のヒット曲「ビューティフル・ネーム」の一節だ

 ▼県議会で話題の名前は県が4月に予定する組織改編の新部署。特に「デジタルトランスフォーメーション課」は「分かりにくい」と指摘が集中。県議会は先月から今月にかけて2回の全員協議会を開き、説明を求めた

 ▼山本一太知事は「トランスフォーメーションは変換、転換の意味。県が先頭に立ってデジタル技術を活用し、産業、県民生活、行政施策を変革する」と説明した。デジタル技術を駆使して自治体や民間の業務を効率化し、県全体の働き方改革や子育て支援、過疎化対策など幅広い分野の変化につなげる構想という

 ▼日本語に直すと「情報化推進統括課」だが、山本知事は「こういう(名前の)課があること自体が内外へのメッセージになる。独自の名前を付けたい」とカタカナ名へのこだわりを強調する

 ▼「名は体を表す」という言葉通り、名前そのものが発信力を持つことは確かだ。だが、前提として高齢者をはじめ県民に名前の意味と狙いを理解してもらう努力は欠かせない

 ▼冒頭の曲は「呼びかけよう名前を、すばらしい名前を」と続く。県民が会話の中で自然に名前を呼び合うくらいに浸透すれば、知事の構想も実現に近づくだろう。