3分の1サイズのゼロ戦を完成させた佐藤さん

 旧日本軍の真珠湾攻撃による1941年の日米開戦から8日で80年となるのを前に、群馬県藤岡市東平井の佐藤丈夫さん(66)が、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)をモデルにした模型を制作した。実機の3分の1サイズで、コックピット内を精巧に再現し、プロペラをモーターで動かせる本格的な仕様。4日から同市浄法寺に開設したギャラリーで公開する。佐藤さんは「戦争は二度と起こしてはいけない悲劇」とし、平和への思いを強調する。

 看板塗装業を営む佐藤さんはプラモデル作りを趣味にしている。5月から本業の技術を生かして大型模型作りに挑戦し、「三菱零式艦上戦闘機52号」のプラモデルや写真を参考に、ほぼ1人で完成させた。

 縦3メートル、両翼3.65メートルの機体はアルミ複合板でフレームを組み上げ、ボール紙やシートを貼った後に塗装した。扇風機のモーターを活用したプロペラはスイッチで回り、主翼や尾翼も動かせるなど細部にこだわった。コックピットには知人に手作りしてもらった操縦士の人形を乗せている。

 佐藤さんは「昔の写真を見ながら少しずつ制作してきた。模型は作品として同じ趣味の人に見てもらえたら」と話している。また、同市出身でゼロ戦の開発者として知られる航空技術者、堀越二郎(1903~82年)にも触れ、「堀越の優れた技術や造形美を後世に伝えていくことも重要」と話している。

 ギャラリーは浄法寺の向かいにあり、ゼロ戦10機と「赤城」「大和」といった軍艦のプラモデルを並べた自作のジオラマも展示する。午前9時~午後4時半(土日のみ)。問い合わせは佐藤さん(☎090-3699-1273)へ。