▼開幕まで1カ月となった大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」への影響が懸念されている。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大は先行きが見通せない

 ▼皇居一般参賀、東京マラソンをはじめ既に多くのイベントが影響を受けており、テーマパーク臨時休園の動きも。県内でもぐんまちゃんのお誕生日会などが中止となった

 ▼乗客の感染が相次いだクルーズ船への対応が象徴的だが、異例の事態に戸惑い、手探り状態が続く。イベント開催も一律の自粛は求められていないが、主催者側は感染リスクと、楽しみにしている参加者への思いから難しい判断を迫られるだろう

 ▼「不要不急の集まり」の線引きも難しい。年度替わりで卒業、進学、人事異動と節目の行事が続く。需要が大きい外食とともに、春の行楽シーズンを迎え幅広く誘客を図る観光へも逆風となっている

 ▼ただ思い返すと前回のDC(2011年7~9月)も東日本大震災の直後という非常時。自粛ムードが漂う中だったが、期間中の入り込み客数は前年同期比6.9%増を達成している

 ▼当時、危機感を持った観光関係者が団結し、力を合わせて逆境をはね返したことが印象深い。今回は目に見えないウイルスが相手だけに歯がゆい思いもあるだろうが、とにかく少しでも早い終息をともに祈りたい。