▼わずか3年ぶりなのだが、ずいぶん久々に朗報が届いた気がした。健大高崎と桐生第一が24日、選抜高校野球大会の出場校に選ばれた。ここ数年、県勢が印象深い戦いを見せていたから、空白が長く感じられたのだろう

 ▼隙あらば先の塁を陥れる「機動破壊」で席巻した健大高崎、延長十五回引き分け再試合で8強入りした桐生第一などが浮かぶ。高崎が31年ぶりに出場した2012年、アルプス席の盛り上がりは際立っていた

 ▼史上2人目となる1大会満塁本塁打2本の「満塁男」は健大高崎の山下航汰(現巨人)。前回出場した3年前のことだ。次はどんなプレーで魅了してくれるのか、3月19日の開幕が今から待ち遠しい

 ▼「借りを返したい」。出場決定の日、記者に囲まれた健大高崎の青柳博文監督が答えた。県勢が秋季関東大会を制して甲子園に乗り込むのが40年ぶりで、農大二以来になることを問われた時のことだった

 ▼当時の監督は斎藤章児さん。青柳監督にとって直接の恩師ではないが「私学の先駆け。後を追いたい」と慕い、贈られた言葉「不如人和」(人の和=団結力=は全てに勝る、の意)を部訓にする

 ▼「東の王者」の初戦敗退を踏まえた「借りを返す」だった。亡くなって4月で1年、県球界の底上げを常に願っていた斎藤さんもきっとセンバツを楽しみにしている。