▼「海から天空へ駆け上がるような爽快感」「壮大な自然を五感で感じる絶景コース」―。東京ドームで先日開かれた「全国ご当地マラソン2020」には、わくわくする言葉が並んだ

 ▼青森から鹿児島まで各地の市民マラソン大会が集まり、自慢のコースの特色を売り込んだ。本県からは11月開催の「ぐんまマラソン」がブースを出し、県内各地の大会をPRした

 ▼「旅行先で大会に出たり、朝に旅館周辺を走ったりしている。自分の足で走ると、その地域の魅力に気付くことができる」。来場した都内の女性はこんな話をしてくれた

 ▼筆者も勤務先が群馬から都内に変わった後、毎年参加している県内のハーフマラソンに向けてスカイツリーを横目に荒川沿いを走るようになった。確かに地元と違う光景に何となく心は踊り、商店街の気になる店など新たな発見もある

 ▼起伏に富んだ地形の本県には年間を通じ、数多くの大会がある。会場で配られた冊子にはフルマラソンからトレイルランニング、思い思いの仮装で走る大会などバラエティー豊かな41の大会が紹介されていた

 ▼マラソン大会は移住でも観光でもなく、継続的に地域と関わる人々を指す地方創生のキーワード「関係人口」を拡大する手法の一つともされる。多くの人に群馬を走ってもらいたい。きっと肌で感じる魅力があるはずだ。