▼何日も前から、過去最強クラスの勢力となる恐れがあると聞かされてきた。それが現実になるのだろうか。大型で非常に強い台風19号がきょう、東日本を直撃し、本県も風雨が強まる

 ▼台風の恐ろしさを実感させられた忘れられない経験がある。県内で2千棟近くが全半壊するなど甚大な被害を出した1966年9月の台風26号だ。深夜、暴風雨のなか、小学生だった筆者は父とともに雨戸を飛ばされないよう必死に押さえていたのを覚えている

 ▼当時の上毛新聞では、「県下に不意打ち」との見出しで、多数の死傷者について〈天災、自然災害で片付けるにはあまりにも大きな犠牲だった〉と報じた

 ▼先月、千葉県を中心に大規模停電、3万棟を超える住宅損壊など未曽有の被害をもたらした台風15号は、自然の脅威は想定外の事態を引き起こすものだ、ということを改めて私たちに教えてくれた

 ▼今回の台風19号の接近を前にして、3連休に予定された「前橋まつり」など県内の多くのイベントが中止となった。「安全確保が第一」との考えで、早めの判断が目立つ。これまでにない台風被害が続くなか、こうした対応は不可欠だ

 ▼今後、暴風、大雨が各地を襲い、土砂災害や河川の氾濫、停電などが心配される。対策は十分だろうか。何度も確認し、不測の事態にも 対処できるよう備えたい。