▼プロ野球史上最多の通算400勝、4490奪三振の大記録を持つ金田正一さんが6日、86歳で亡くなった。高校を中退して国鉄入り。巨人でも活躍したほか、ロッテの監督として日本一に導いた

 ▼金田さんに続くのは米田哲也さんの350勝、3388奪三振。今と違って連投も珍しくなかった時代とはいえ、現役最多は石川雅規投手の171勝だから、驚くばかりの偉大な数字だ

 ▼厳しい鍛錬のたまものに違いない。歴代2位、657本塁打の野村克也さんは「支えたのは食事と練習だろう。練習でも、とにかく走った。プロ野球史上、最も走った人ではないか」とたたえている

 ▼元ロッテ投手、広木政人さん(59)=富岡市=も「とにかく走った」ことを思い出す。富岡高から入団した1978年は、金田さんが最初に監督を務めた6年間の最後の年と重なる

 ▼「ランニングで鍛え上げたのが、本当の筋肉」と言われ、下半身の大切さをたたき込まれたという。フォームも指導され、4月の2軍戦で4勝。5月連休に1軍に抜てきされ、初登板した。捕手は野村さんだった

 ▼元プロ野球選手が集う「ドリーム・ベースボール」が20日、富岡市で開かれる。チラシには参加選手(予定)として金田さんの名前もあった。広木さんは「あいさつをしようと思っていたので残念です」とつぶやいた。