▼目からうろこが落ちるような話を聞いて心の中のスイッチが入った経験を持つ人は多いだろう。これまで興味のなかった政治やボランティア活動などに目を向け勉強会を立ち上げたり、活動を始めたりする人もいるかもしれない

 ▼桐生市内で今月、女性8人が集まり、行政についてそれぞれの考えを述べ合う会があった。参加を打診された市議らも顔を出し、安全・安心な学校給食の在り方などの話題で盛り上がった

 ▼会合を実現させたのは市内に住む一人の主婦(38)である。行政に対して特別な思いがあったわけではなかった。きっかけは今年4月の市長選。候補者の意見を聴いて「こういう考え方があるんだ」と市政に興味を持った

 ▼仲の良いママ友や女性店主らに声を掛けると、全員が喜んで会合への参加を承諾した。これまで口に出せなかった市長や市議への期待、心の中に蓄積していた行政に対する考えを、ざっくばらんに話した

 ▼出席した市議は「また、呼んでもらえる機会があれば参加したい」と話す。さらに会合を重ね、意見をまとめて市議会などに提案すれば、活動が目に見える形になると勧める

 ▼「自分たちのまちは自分たちでつくる」。行動に移した主婦を頼もしく思う。今後、定期的に会合を開くという。これが礎となって、政治に無関心でいられない人が増えればいい。