群馬県太田市の工場で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、山本一太知事は6日に臨時会見を開き、感染拡大の原因は調査中としつつ、「無症状者から広がった可能性がある」と言及した。一方、新たな変異株「オミクロン株」の可能性は極めて低いとした。

 山本知事は、県内で毎日発表される新規陽性者の他に、把握できていない無症状者が少なくないとの見方を示した。県民に対し、ワクチンを2回接種した後も基本的な対策の徹底を求めた。

 最近の県内の感染状況を踏まえ、山本知事は同日、山際大志郎経済再生担当相と電話で会談し、3回目の接種時期の前倒しの対象に地域住民も加えるよう要望したことも明らかにした。政府はクラスターが発生した医療機関や高齢者施設を対象としてきたため、柔軟な対応を求めた。

 岸田文雄首相も同日の国会で、3回目接種までの間隔を巡り全国的に前倒しする方針を表明しており、山本知事は「評価したい」と述べた。

 同日の新規陽性者は前橋市が発表した30代男性1人だった。県と高崎市から発表はなかった。県内での感染確認は、再陽性も含め累計1万6954人(うち176人死亡)となった。