砂防堰堤の工事現場を見学する参加者

 火山を身近に抱える自治体や関係機関が火山対策などを考える「2021火山砂防フォーラム」が16日に群馬県嬬恋村で開催されるのを前に、国土交通省利根川水系砂防事務所(渋川市)は6日、群馬、長野県境にある浅間山の噴火に備えて整備を進めている砂防施設の現場見学会を長野県軽井沢町などで開いた。自治体職員らが参加し、火山砂防への理解を深めた。

 火口から約6キロに位置する濁川(にごりがわ)第二砂防堰堤(えんてい)などを見学した参加者は重機が動く工事現場を見ながら、同事務所の担当者らから説明を受けた。噴火によって火砕流などが雪を溶かして流れ出す融雪型火山泥流や土石流の発生時、岩石や火山堆積物などをせき止め、被害を軽減するといった砂防堰堤の役割について理解を深めた。

 同堰堤は全長446メートル、高さ約15メートルで、右岸側の堤体は昨年完成し、現在は左岸側の工事が進められている。国は2012年度から、浅間山周辺16渓流の計31カ所で、噴火に備えた砂防堰堤(本県は8渓流、計17カ所)の整備を進めている。整備は26年度までの計画で総事業費は約250億円。

 16日のフォーラムは、嬬恋村など関係自治体でつくる同フォーラム委員会が主催。嬬恋中体育館をメイン会場にオンラインで開催される。同校の1年生が「浅間山から嬬恋村を見て考えたこと」をテーマに研究発表するのをはじめ、火山の専門家や地元のジオパークガイド、国交省職員らが火山防災の在り方を考えるパネルディスカッションが行われる。

 同フォーラム事務局では8日まで、参加申し込みを受け付けている。希望者は専用ホームページから参加登録する。参加は無料。問い合わせは同事務局(☎0279-96-0511)へ。