バンコクのスーパーに並んだ梨人のナシ

 海外への販路を開拓してブランドPRにつなげようと、群馬県明和町のナシ農家4軒でつくる農事組合法人「梨人(なしんちゅ)」は今季収穫したナシを初めてタイに輸出した。バイヤーを通じて現地の高級スーパーで販売し、2品種計276個を完売した。同法人は「海外でも明和のナシのおいしさが認められた」と手応えを感じている。

 県ぐんまブランド課の紹介で知り合った国産の農産物を専門に扱う輸出業者の仲介で、現地の富裕層や観光客が利用する首都バンコクのスーパーに出品した。9月中旬には「あきづき」55個を輸出、山梨県産のブドウやみなかみ町産のリンゴなどと日本産フルーツとして扱われた。その後スーパー側から2度の追加注文を受け、10月末までに「にっこり」計221個を輸出し、いずれも完売した。

 輸出業者によると、タイではナシの栽培は難しく希少な果物の一つで、シャキッとした食感が人気という。日本産としての品質が評価され、1個当たり国内の約5倍の値段で取引された。

 代表理事の東秀人さん(43)は「来年は明和町や梨人のナシとして売り出し、ブランド価値を国内外で高めたい」と期待を膨らませる。