生誕120年、没後50年を迎えたルイ・アームストロングを紹介するコーナーに立つ菅原さん

 今年で生誕120年、没後50年を迎えたジャズトランペット奏者のルイ・アームストロングや、レゲエのボブ・マーリーら世界的ミュージシャンの写真約50点などを集めた企画展が26日まで、群馬県吉岡町上野田の切り絵緑の美術館で開かれている。ジャズ専門誌のカメラマンを務めた音楽写真家、菅原光博さん(72)=榛東村上野原=が、半世紀近くにわたって撮影してきたステージパフォーマンスの記録が中心だ。19日にはジャズライブやトークショーも開催する。

 都内や横浜市を拠点に活動する音楽写真家を中心につくる団体「ワールド・ジャズ・ミュージアム21」(稲岡邦弥代表)が主催。20世紀に活躍したミュージシャンのステージや楽屋での姿を収めた写真を通じ、ジャズをはじめとする音楽への関心を高め、将来へと受け継ぐのが目的という。今回は、来年4~11月に同館で予定する企画展のプレオープンと位置付ける。

 菅原さんは北海道出身で同団体の副代表を務める。1972年にカメラマンを志して上京、専門誌「スイングジャーナル」などのカメラマンとして活躍した。

 2011年の東日本大震災を機に、榛東村に移住。「ミュージシャンの姿を収めた約40年分のフィルムは世界的な財産。東京で保管するのは危険」と感じたためという。

 会場には、日本ルイ・アームストロング協会の外山喜雄会長の協力で、アームストロングが使っていたのと同型のトランペットを展示。外山会長が1960年代末~70年代初頭に訪れて撮影した米・ニューオーリンズの街の様子や本場のミュージシャンの姿も並ぶ。

 また、菅原さんが国内外のライブなどで撮影したマイルス・デイビス、ビル・エバンス、ソニー・ロリンズらの写真を展示。レコード会社の公式カメラマンとして、ボブ・マーリーの79年の東京公演全6回を撮影した作品のコーナーも設けた。

 菅原さんは「音楽には心に栄養を与える力がある。特に若い人に写真を通じて音楽に触れてもらい、未来を切り開くための力にしてほしい」と話している。

 午前11時~午後3時。入場料は千円、中学生以下は無料。不在時もあるため予約をすると確実という。

 ジャズライブとトークショーは19日午後2時と同4時の2回。「外山喜雄とデキシーセインツ」を招き、入場料は3千円。

 問い合わせは菅原さん(☎090-6702-5964)へ。