▼低学年児童を中心に多くの競技を体験してもらう「わくわく運動プロジェクト」が先月、前橋市内で開かれた。10年後の2巡目国体(国民スポーツ大会)に向けてトップ選手の裾野を広げる、県と県スポーツ協会の試みだ

 ▼軽スポーツ4種目を含む12団体の区画が並んだ。競技しているように感じる動画を映して見せ、グラブに見立てた簡素な用具を親子に配るなど各団体が工夫を凝らした

 ▼子どもの参加は942人。「太田から」「みなかみから」と県内全域に広がる。10競技近くを体験した児童もいた。来年1、2月にも予定しているが、口々に「また来たい」と言う。競技に興味を持ってくれたようだ

 ▼一方で気掛かりなのは身近なチームや教室の減少。少子化により、活動休止や合併して存続を図る動きがある。スポーツ少年団(スポ少)の県内登録団数は956団で、10年前より1割以上少ない

 ▼スポ少は前回東京五輪を前に日本体協(現日本スポーツ協会)創立50周年事業で生まれた。群馬県では1963年、旧大間々町(現みどり市)に3団が初めて誕生。大会開催、指導者や運営を支える保護者の研修、子どものリーダー養成などを続ける

 ▼次の五輪で子どものスポーツ熱も高まるだろう。スポ少などのレガシー(遺産)を生かし、広くスポーツに取り組める場を継承する努力を続けたい。