▼極度の近眼で眼鏡との付き合いは30年を優に超える。欠かせぬ相棒なのだが、先日、鼻に当たる部分が壊れてしまった。家にいる時の出来事で、予備として保管してあった古い眼鏡で急場をしのいだ

 ▼「出先だったら」と思うとぞっとした。災害に遭遇して眼鏡が壊れたり、掛ける間がなく逃げたりしたら、とも想像した。すぐ前にある物すら見えない。眼鏡をなくせば、紛れもなく「災害弱者」だ

 ▼防災に関連した内閣府のホームページをみると、枕元に置くこと、予備を用意することなどの備えが説かれる。コンタクトレンズ使用者も考えておいた方がいい

 ▼眼鏡が壊れたのは10月10日。目の愛護デーだった。調べていくと、10月1日は日本眼鏡関連団体協議会が定めた「メガネの日」と知った。「1001」と書くことができ、両端の「1」をつるに、「0」をレンズに見立てると、眼鏡の形に見えるからという

 ▼慣用句も少なくない。「色眼鏡」は先入観にとらわれた物の見方。組織で目上の人に気に入られた「お眼鏡にかなう」人ばかり集めたら、うまくいかないケースも多いに違いない

 ▼安倍晋三首相が15日、2019年10月に消費税率を予定通り8%から10%に引き上げると表明した。景気悪化を防ぐ対策など「眼鏡違い」せず「眼鏡が狂う」ことなく、判断をしていく必要がある。