岡田監督(左)から21世紀枠の候補に選ばれたことを告げられる太田の選手たち=同校グラウンド

 日本高野連は10日、第94回選抜高校野球大会(来年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表し、関東・東京地区は群馬県推薦の太田が初めて選ばれた。来年1月28日の選考委員会で候補校9校の中から3校が選ばれる。県勢が最終選考に進むのは、2017年の藤岡中央以来4年ぶり4度目で、21世紀枠での出場はまだない。

 10日午後3時半ごろ、授業を終えた太田の選手たちは制服姿でグラウンドに集まった。岡田友希監督から候補校に選ばれたことを告げられても、真剣な表情を崩さずに整列。「甲子園に行く可能性が高まってきた。しっかり準備しよう」と指揮官が呼び掛けると、一層表情を引き締めた。

 チームは1900年の創部で、これまで春夏ともに甲子園の出場経験はない。遊撃の阿部圭汰は「伝統のある太田で初めて甲子園に出ることを目標に入学した。目標が近づいてうれしい」と声を弾ませた。

 今年は飛躍の1年となった。春季関東地区大会県予選3回戦で強豪の前橋育英を10―3の七回コールドで破ると、勢いのままに4強入り。夏の群馬大会も準決勝に進み、新チームとなった秋季関東地区大会県予選でも8強に入った。岡田監督は「春の前橋育英に勝ったことで自信が付いた。3年生が築いた土台に乗って、秋も勝つことができた」と今夏で引退した選手たちにも感謝した。

 近年の安定した成績に加え、文武両道にこだわるチームの方針を評価されて21世紀枠の候補校となった。平日2時間、休日3時間と練習時間は決して長くはないが、工夫した取り組みと高い集中力で成果を出している。正捕手の小林風斗主将は「自分たちは考える力やチームのまとまりが強み。ここまで選ばれた責任を持って、真摯(しんし)な取り組みを続けたい」と力強く語った。