▼「これは何の建物なのか?」「バスがどこで止まるのか分からない」。今月7日、渋川伊香保温泉観光協会で開かれたインターンシップ報告会で、同温泉などを巡った外国人留学生らの声だ

 ▼インターンシップは、外国人留学生の本県への定着を促そうと、約40の教育機関や自治体、企業が共同で取り組むプロジェクトの一環。県内大学で学ぶ日本人を含む学生18人が参加した

 ▼外国人にストレスなく楽しんでもらうには、どうすればいいのか。こんな視点で温泉街や観光施設、バスなどを点検すると、外国人観光客には意味が通じなかったり、不便さを感じると思われることがたくさん見つかった

 ▼日本語と英語で「ロープウェイ駅」と書いてあっても、初めて訪れた人には、そこが乗り場であることが伝わりにくい、バスの乗り場や車内の路線図が分かりにくい、浴衣の着方が分からない―

 ▼その地域に暮らしたり、働いたりしていれば何でもないことでも、よそから来た人には通じにくいことが、思った以上に多いようだ。留学生の指摘は、はっとさせられることばかりで、丁寧に説明することの大切さを改めて感じた

 ▼初めて訪れた外国人が快適に観光を楽しめる地域は、高齢者や障害者、住民にとっても居心地が良い場所に違いない。学生たちの意見をそんな地域づくりの第一歩としたい。