松岡さんらと一緒にレモネードを販売する斎藤さん(左)
サンダーズの試合観戦の後、記者の質問に応じる斎藤佑樹さん

 今季限りで現役を引退したプロ野球日本ハムの元投手、斎藤佑樹さん(33)=群馬県太田市出身=が11日、バスケットボール男子Bリーグ1部群馬クレインサンダーズのホーム戦会場の太田市民運動公園を訪れた。レモネードを販売し、収益を小児がん治療開発の資金に充てるチャリティー活動に取り組む、松岡優さん(ぐんま国際アカデミー高等部2年)らを激励、自らも販売を手伝った。

 斎藤さんは生徒と同じ黄色いシャツを着て、レモネードの販売スタンドに立った。古里・太田の後輩たちに「社会課題の解決に向けて頑張っており、素晴らしい。一人でも多くの子どもが救われることを願う」と話した。

 ファンはプロ野球を引退した斎藤さんをねぎらい、声を掛けた。レモネードを購入した前橋市の会社員、井上大輔さん(39)は「甲子園での力投は感動的で、印象に残っている。新しい舞台でも活躍してほしい」と期待した。

 斎藤さんの隣でレモネードを販売した松岡さんは「湧き上がるオーラがすごかった」と感激した様子。「支援してもらい、誇らしく思う。今後の活動へ励みになった」と感謝した。これまでのレモネードの売り上げは約1600本、35万円程度という。

 また、会場ではキッチンカーや出店が並ぶ「OTAマルシェ」が開かれた。地元の東毛酪農業協同組合が牛乳を無料配布したほか、青森県弘前市特産のリンゴや加工品が販売された。12日まで。

群馬での活動見つけたい 斎藤さんと一問一答 

 今季限りで現役を引退したプロ野球日本ハムの元投手、斎藤佑樹さん(33)=太田市出身=が11日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)群馬クレインサンダーズのホーム戦を観戦した。前日に「株式会社斎藤佑樹」の設立を発表し、今後、野球を中心にスポーツを盛り上げていく展望を描く。バスケットの試合から感じたこと、古里への思いなどを語った。

 ―試合を見た感想は。

 バスケット観戦は初めて。野球にはない魅力があり、新鮮な気持ちで楽しんだ。2年間にわたるコロナ禍の中、スポーツの力で多くの人が盛り上がり、元気になっているのを見てうれしかった。僕自身も勇気をもらった。

 ―コート脇からカメラを構える場面があった。

 ファインダー越しに選手を見て、何か違った見え方があるかなと思った。音楽や光を使った演出など、バスケットのエンターテインメント性は野球界も取り入れるべきものやヒントがあると思い、勉強になった。今後、そんな視点で他のスポーツも見てみたい。

 ―今後の活動は。

 まだ言えることは多くはない。僕にできないことはたくさんあるが、僕にしかできないこともあるはず。それは何なのか。思いを持って、早く見つけたい。野球を軸に、メディアの方とも一緒に仕事をする予定だが、自分自身でも行動を起こしていく。

 ―群馬での活動をどう考えるか。

 太田は生まれ育った街。群馬のスポーツで、僕がしたいこと、群馬が求めていることを擦り合わせれば、きっと一緒にできることがあると思う。それを見つけていきたい。

 ―会場で地元ファンから声を掛けられた。

 「現役生活お疲れさまでした」「今後も頑張ってください」との言葉をたくさんいただき、ありがたく感じた。

 ―引退後、地元の友人には会ったか。

 まだ会っていない。年末年始には小中学校の時の仲間と会いたい。いつか草野球をやりたい。