▼第53回県高校総体が20日まで4日間行われた陸上競技を終え、幕を閉じた。「新しい芽が出てくるから、スポーツはおもしろい」。陸上関係者の言葉に同感する。会期中、県内各地で伸び盛りの高校生のパフォーマンスが繰り広げられた

 ▼新しい芽といえば、11日の総合開会式の光景が印象に残る。16校590人によるダンスの公開演技のことだ。「勝利の虹をつかむ」というメッセージを参加者全体の動きで表現する演技に12人の男子生徒が加わっていた

 ▼恒例のダンスに男子が初参加したのは昨年の開会式。3年生1人が名乗りを上げ、女子生徒と一緒に踊った。「自分が男子参加のきっかけになれたら」との言葉通り、今年は4校に広がった

 ▼県高体連によると、2017年度、全日制で43人の男子がダンス部に籍を置いた。中学校でダンスが必修になった12年度に前年度比32人増の49人に急伸。以降は少ない年で43人、多い年で58人が在籍している

 ▼もともと開会式のダンスが「男子禁制」だったわけではなく、希望者受け入れはスムーズだったという。とはいえ「ダンスは女子」という長年の慣例をやすやすと破る行動力に感心するばかりだ

 ▼今年、開会式のダンスで披露された人文字は「TRY」と「FLY」の二つ。人文字のように挑戦し、羽ばたく高校生がまぶしく、うらやましい。