▼大型連休で久しぶりに帰郷した人も多いだろう。懐かしい風景に触れ、家族や友人らと過ごし、地元を離れた時の期待と不安に満ちた気持ちを改めて思い出したのでは

 ▼「この街が窮屈だった」と18歳で郷里を飛び出したこの人も、同じ思いになったに違いない。高崎市出身のギタリスト、布袋寅泰さんだ

 ▼3、4日に群馬県の高崎で開かれたチャリティーライブ「GBGB2018」に出演し、ステージでの第一声は「ただいま」。旗振り役の本県出身バンド「ROGUE」と協演も果たし、「みんなのおかげで夢がかないました」と感慨を口にした

 ▼日本のロック界に大きな影響を与えた「BO?WY」の元メンバー。ソロで名をはせ、プロデューサー、作詞・作曲家としても高く評価される。50歳の時、世界の舞台に挑戦するため、英国ロンドンに移住した

 ▼欧米で活動を始めて6年。日本でも精力的に音楽イベントに出演したり、ソロライブを行う。ツアーでは必ず本県会場を日程に組んでおり、2年前には高崎のアマチュアオーディションのゲストとして無料ライブを開いた

 ▼以前取材した時、「ロンドンの空を見ながら群馬のことを思い出すことがある」と語っていた。帰る場所があるからこそ強くなり、挑戦し続けることができるのだろう。その生き方は羽ばたいた人へのエールに思える。