▼数字の3が並ぶと、ちょっと楽しい気がする。元号で表せば今日は平成30年3月3日。まだ不安定な天候ながらも、待ちわびた春を感じる桃の節句だ

 ▼33.333%とは、県土面積63万6000ヘクタールに占める宅地、田畑など平野部の占める割合である。森林面積の66.667%(2012年林野庁まとめ)を差し引いた値で、あまりにも絶妙な数字に目を見張ってしまう

 ▼加えて森林面積の割合は、日本全体の67%と変わらない。栃木県55%、埼玉県32%、長野県79%など地域のばらつきが目立つ中で、森林と平野部がちょうど2対1の割合となる都道府県は珍しく、郷土の山河には特別なバランス感覚が宿っているかのようだ

 ▼ところが最近は、人口減とともに土地や家屋の空洞化問題が度々、報じられる。全国の土地の1割以上が所有者不明という推計値はあったが、道路の新設・改修など公共工事にも支障が出ている(2月27日付本紙)というから、事態は深刻だ。空き家率は前橋市中心部の千代田町で既に3割近い

 ▼昭和33年3月3日は、群馬県の戦後の発展をリードする名車スバル360が発表された記念すべき日だ。あれから60年、懸命に走り続けてきて、今は何かを見つめ直す時期なのだろうか

 ▼石の上にも三年。たとえ辛抱の時間が続くとしても、新たな1歩に向かう希望の春でありたい。