▼出勤せずに自宅で仕事ができたら効率的なのに、と思う時がある。実現するとしてもまだ先の話と考えていたら、ICT(情報通信技術)の発達によって、すでに職場に行かない働き方は広がりを見せているそうだ

 ▼インターネットなどを介して時間や場所の制約を受けずに柔軟に働く「テレワーク」である。政府が推進する「働き方改革」の一つとしても注目されている

 ▼先日、太田市で開かれたセミナーを拝聴し、先端企業の現状を知ることができた。講師を務めた男性社長のIT企業は全社員がテレワークを実施しているという。夢のような働き方が身近で現実になっていることに驚いた

 ▼各拠点は常時映像で結ばれ、仕事の進捗しんちょくや社員の様子はリアルタイムで把握できる。悪天候やインフルエンザの流行時などは通勤するよりもメリットが多く、育児や介護離職防止にもつながると説いていた

 ▼車での通勤者が多い群馬県の場合、恩恵はさらに大きいに違いない。読書もできない移動時間が、仕事や家族サービスに振り分けられる。できる職種から広められるといい

 ▼ただ、良い話ばかりでもない。〈テレワーク在宅勤務は妻がNO〉。今年のサラリーマン川柳の入選作だ。働き方が改善されても、家で肩身が狭ければ元も子もないだろう。円満な家庭が大前提となるのは言うまでもない。