三山春秋
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▼大一番を戦う将棋のプロ棋士は対局中、何を食べているのか。盤上の勝負はさておき、注文したメニューに焦点を当てて観戦を楽しむファンがいる。この「将棋めし」をテーマとした漫画もある
▼先の展開を深く読む中で、脳は膨大なエネルギーを消費する。対局後、体重が2、3キロ落ちることも珍しくない。長時間の対局は昼食休憩があり、途中で飲み物やおやつを口にすることが認められている
▼一般に「疲れた時は甘い物が欲しくなる」と言われる。対局中のおやつに板状のチョコレートを10枚平らげたエピソードを持つ棋士がいるが、栄養学の専門家は「甘い物はカンフル剤にはなるが、疲れを取るには休養するしかない」
▼20日開幕した将棋のタイトル戦、第30期竜王戦七番勝負は1局を2日間かけて指す長丁場だ。当然、昼食休憩が入る。前橋・臨江閣で11月4、5日に指される第3局に向け、地元の複数の飲食店がメニューリストを準備した
▼昼食は和食6種、洋食6種、麺類16種の中から対局者に選んでもらう。ソースカツ丼や上州黒毛和牛弁当など本県ならではのメニューがある。和菓子やフルーツケーキを中心としたおやつも取りそろえる
▼地元産食材のメニューか、消化の良い麺類か、縁起を担ぎ「カツ丼」か。将棋界最高峰の戦いを身近な切り口で見ると、意外な面白さがある。