三山春秋
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▼古典の「おとなし」という言葉は「大人らしい」、「ことわる」は「判断する」「説明する」と訳すと、高校の授業で教わった。長い年月をかけて言葉の意味が変わったことを知り、感慨深かった
▼最近になって急に意味が変わったと感じる言葉もある。「やばい」は「危ない」という意味だが、若者の間では「すごくいい」という好印象の言葉に転じた。すてきな商品や異性を見て「超やばい」と言い合うのだ
▼「田舎」という言葉の意味も微妙に変化しているのではないか。都会から離れて開発が遅れた、生活しにくい場所というイメージだったが、近年は「心和む住みやすい郊外」との意味が強まっているようだ
▼桐生市は月刊誌『田舎暮らしの本』が決める「2017年版住みたい田舎ベストランキング」で8位。調査対象500市町村の中で、群馬県で唯一ベスト50に入った
▼織物産業にまつわる歴史的な建物が残る街は、歩いていて心地よい。車で少し走れば梅田地区、黒保根地区で豊かな自然と触れ合える。都会へは東武鉄道のりょうもう号1本で行ける。そんなバランスの良さが評価されたのではないか
▼桐生市は11月に田舎暮らし希望者向けの見学ツアーを初めて開く。都会の家族らが、桐生が岡動物園や水沼駅温泉センターなどを巡る。参加者の目に「やばい田舎」と映るだろうか。