▼久しぶりにネクタイをする10月の朝、ちょっと窮屈ながら気持ちが引き締まる。ただ、環境省提唱のクールビズ期間(5~9月)が終わって一斉に衣替えかと思っていたら、意外なばらつきがある

 ▼県内各官庁のクールビズは群馬労働局、関東森林管理局などの国出先機関が9月末までだが、県庁は10月末まで続く。市役所は高崎など3市が9月末まで、前橋など7市が10月末までのほか、渋川は10月15日まで、太田はTPОに合う服装を奨励することで特に期間を設けていない

 ▼なぜ差があるのか尋ねても、暑さ寒さの異なる沼田、館林が同じ9月末までとしているくらいだから、明確な理由や違いは見えにくい。ネクタイ派とノーネクタイ派に、にわかに分かれる10月のサラリーマン模様。時節柄、衆院選に向けた政党や政治家の離合集散をつい連想してしまう

 ▼当初6~9月で始まったクールビズ提唱期間は東日本大震災後の電力事情を踏まえ5~10月に広がり、昨年から5~9月となった

 ▼それぞれの事情でカレンダーを工夫するのは自由だが、最近はプレミアムフライデーとかキッズウイークとか、新しい言葉も続々出てきて消化不良を起こしそうだ

 ▼はたして唐突な解散、政界再編や、初めて聞く公約はどう理解したらいいのだろう。ネクタイはせずとも気を引き締めて吟味する必要がある。