▼運転免許を更新した。更新時講習を受け、自分の運転を振り返った。はじめは安全運転自己診断。「歩行者が道路をゆっくり横断していると、イライラする」などの質問にマルかバツで回答し、事故や違反の傾向を判定する

 ▼カーナビを見ながら、オーディオを操作しながらの運転を戒められる結果となってしまった。判定結果の特徴を記す解説では「自己中心的」「強引」「自信不足」も安全運転のマイナス要素だという

 ▼講習の終盤、講師が気になる話をしていた。「群馬県民の運転マナーの悪さは関東一」。こうした趣旨の指摘が、県外出身者から県警に数多く寄せられているという。右左折時や車線変更時に、方向指示器を出すのが遅いことへの苦言だ

 ▼ちなみに右左折時は交差点の30メートル手前、車線変更時は3秒前が正しい。一緒に講習を受けた約40人のうち、「3秒前」の意識を持っている人は多くなかった

 ▼群馬県ならではの風習などを集めた「群馬あるある」は時に知名度を上げる効果もあるが、「運転マナーが悪い」はいただけない

 ▼11日から夏の県民交通安全運動が始まった(20日まで)。子どもと高齢者、自転車と二輪車の交通事故防止に加え、飲酒運転根絶を運動の重点としている。免許更新時に高めた安全運転の意識とともに、周囲を不快にさせないスマートさでハンドルを握りたい。