三山春秋
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▼川があふれ流木が押し寄せ、濁流に家屋が消えていく―。記録的な豪雨に見舞われた九州北部は大きな被害に見舞われた。亡くなった人への哀悼とともに不明者の一刻も早い救出を願う
▼「避難所に3000人いる。確保できた食料は2000食。配る?」。館林市が1日、公民館職員と防災士を対象に行った災害対応研修で質問が出された。地域の防災拠点となる公民館の災害対応力の向上が目的だ
▼避難所の運営を想定した質問に対し、参加者の意見は「子どもやお年寄りなど、弱者からすぐに配る」「全員分が確保できるまで待つ」など分かれた
▼講師を務めた神戸クロスロード研究会代表理事の浜尚美さん(51)は「若そうな人が、自分は高齢者だと言ってくることもある」と、日常では想像できない実例を交え、「ひとくくりに答えられないが、ルールをきちんと決め、皆に伝えて守ることが大切」と語った
▼浜さんは元神戸市職員。阪神淡路大震災などの経験から「批判を覚悟でリーダーシップを取れる指導者の育成がかぎになる」と指摘する
▼国土交通省は4日、利根川水系19河川について、今後想定される最大規模の洪水浸水想定区域を発表した。一部地域が重なる館林市も来年度「ハザードマップ」を改定し、住民に周知する計画だ。いつ身近に大災害が起きてもおかしくないと、心を戒めたい。