三山春秋
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▼図書補修隊、視聴覚隊、えほんとなかよし隊…。伊勢崎市図書館が新たに募集を始めた運営ボランティア「図書館応援団」を構成する八つの「分隊」だ
▼以前から読み聞かせ、配架整理などでボランティアの協力を得ていたが、傷んだ本の補修やCD、DVDの音飛び、映像の乱れのチェック、周辺の植木の手入れにも幅を広げ、態勢を拡充した
▼「市民の知識や経験、スキルを生かして図書館を進化させたい」と同館。「隊」という名称には一緒に図書館を盛り上げる仲間との思いを込めたという。隊員から寄せられる市民目線の提案や企画を運営に反映することも期待している
▼インターネットやスマートフォンの普及でふと感じた疑問を検索しやすくなる一方、図書館には館内を歩くだけで当初は意図していなかった分野の本に出合ったり、同じテーマでも異なる視点や論調の本に触れられる独自の魅力がある
▼読書離れ、活字離れが指摘される中、各地の図書館は多くの人に施設に親しみ、活用してもらおうと、工夫を凝らした特集コーナーや企画に取り組んでいる
▼同図書館も江戸時代の伊勢崎藩の藩校「学習堂」にちなんだ講座の充実、読んだ本の履歴を記録する読書通帳の配布、寄席の開催など知恵を絞っている。市民隊員が新たに加わることで、どんな一手が飛び出すか楽しみだ。