三山春秋
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▼季節を大幅に先取りした暑さが続き、気分はすっかり夏。うっとうしい梅雨も控えるが、乗り越えればいよいよ長い休みもある本格的な観光シーズンを迎える
▼7~9月の大型観光企画「ググっとぐんま観光キャンペーン」は山や水がテーマ。館林を筆頭に国内屈指の“熱い”土地柄として知られるが、山間部を中心に涼しさを感じさせる素材を前面に打ち出し誘客につなげたいところだ
▼自然をはじめ、その土地ならではの食、体験など観光の魅力は数多いが、旅の印象を大きく左右するものの一つが現地で出会う人ではないだろうか。旅先で触れ合う人々の存在は、重要な観光資源になり得る
▼豊かな自然環境の残る北毛地区で、山や水とともに生きる人をシリーズで取材したことがある。樹齢300年の一本桜の世話役、食材を自ら調達する猟師兼料理人、地元の名水でそば、どぶろくを手作りする職人―。いずれも個性ある役者ぞろいだった
▼観光情報があふれる中だが、実際に足を運ぶからこそ生まれる貴重な出会いがある。地元を愛する人との交流は旅の満足度を格段に上げるだろう
▼介護や物流で深刻な人手不足が指摘されているが、温泉地をはじめ観光業界も同じ悩みを抱えているという。魅力ある人材をどれだけ確保できるか。自然環境を生かした誘客策とともに注目される。