▼働き方改革の議論や取り組みが国や企業で本格化している。「あなたも少しは残業減らして」「給料減っちゃうの」などと家族から期待されたり、心配されているお父さん、お母さんもいるのでは

 ▼ユニークな方法で残業縮減の実績を上げる会社がある。鉄骨製造の鐵建(藤岡市)は残業が増えている社員に上限までの残り時間を書いた“イエローカード”を渡し注意喚起。高崎高島屋の総務部門のパソコンは勤務修了時間になると画面に「おつかれさま」

 ▼脱長時間労働のために避けて通れないのが生産性向上の議論だ。人口減少が続く。いかに限られた労力と時間で付加価値の高い製品やサービスを生み出せるか―。企業がしのぎを削る

 ▼日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2016年版」によると、日本の15年の就業者1人当たりの生産性はOECD35カ国中22位。1位は低い法人税率で欧米企業の本部誘致に成功したアイルランド。ベンチャー投資が活況の米国が3位

 ▼同本部は米国で急成長したアプリを使ったタクシーの配車サービス「ウーバー」を引き合いに、生産性を高める上でのイノベーションの重要性を強調する

 ▼4月1日に上毛新聞社が初開催する「ぐんまプログラミングアワード」はイノベーションを起こしうる 人材の育成と発掘が狙い。生産性向上や働き方改革にもつなげたい。