年の瀬を迎えて冷え込みが強まる中、「使い捨てカイロは、どう捨てたらいい?」との質問が、みんなの疑問に寄せられた。群馬県内は可燃ごみとする市町村が多い一方、不燃ごみとし、分別を求める自治体もある。県廃棄物・リサイクル課の担当者は「分別を無視すると燃え残りが出たり、資源になる物が失われたりする恐れがある」と注意を呼び掛ける。カイロ以外にも分別に迷う品目があるため、住民が簡単に検索できるスマートフォンのアプリを導入している自治体もある。

 使い捨てカイロは、前橋をはじめとする30市町村が可燃ごみとして回収している。これに対し、伊勢崎、神流、長野原、嬬恋、玉村の5市町村は不燃ごみで出すよう求めている。

 ただ、伊勢崎市では、伊勢崎、東、境の3地区は不燃ごみとして取り扱うが、赤堀地区だけは可燃ごみの扱い。処理先の清掃センターが異なるためだという。神流町は、不燃ごみの中で「アルミ」「他の金属類」「危険物」の分別を求めていて、使い捨てカイロは「他の金属類」として専用の袋に入れて捨ててもらっている。

 可燃ごみとして回収する市町村では、使用済みのカイロから熱が出なくなったことを確認し、自治体が指定する可燃ごみの袋に捨てる。この際、他のごみの水分と反応して発熱しないように、カイロをビニール袋に入れてから捨てるよう推奨する自治体もある。

 可燃ごみとして扱う高崎市の担当者は「カイロの中身は(いわゆる金属のような)まとまった鉄でなく、細かい鉄の粉。高温処理できるため可燃としている」と説明。長野原、嬬恋両町村のごみを処分している西吾妻環境衛生センターは、現在はカイロを不燃ごみとして扱っているが、可燃ごみに変更する方向で調整中だという。

 一方、伊勢崎市は、赤堀地区以外で不燃ごみとして集めたカイロを破砕し、可燃部と不燃部に選別して別々に処理する。同市の担当者は「未使用でまだ発熱する恐れがある物まで捨てられることがあり、可燃ごみとして集めるにはリスクがある」とする。

 カイロのように分別に迷うごみについて、住民が検索できるスマートフォン向けアプリ「さんあ~る」の導入も進んでいる。同アプリに自分が住んでいる地域を登録し、捨てたい物の名前で検索すると、分別方法が表示される。ごみ収集日をうっかり忘れないよう通知機能も付いている。

 県内では前橋、高崎、伊勢崎、桐生、太田、沼田、館林、玉村、みなかみの9市町がアプリに対応している。

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