▼ルーレット、ブラックジャック、ポーカー…。米ラスベガスをまねた賭け事を楽しませる店が東京・渋谷にあり、よく通った。と言っても、換金できない「遊技場」。医者や弁護士など安定した仕事を持つ常連と夜通し遊んだ

 ▼もう30年も前の話で、今は一切のギャンブルをやらない。ただ、賭け事がやみつきになってしまうことはよく知っている。負ければ落ち込み、勝てば有頂天になる。そのギャップも刺激的で、繰り返すようになる

 ▼賭博でプロ野球が揺れている。巨人の選手3人が野球賭博に関与していたと日本野球機構(NPB)の調査委員会が公表した直後、ダルビッシュ有投手の弟が逮捕され、さらに静岡県の指定暴力団組員らが逮捕された。賭博はどこまで広がっているのか

 ▼1969年の「黒い霧事件」が思い出される。暴力団の絡んだ野球賭博に関連して、八百長をしたとして、西鉄などの選手が永久失格処分を受けた

 ▼日本シリーズの視聴率が低迷しているのも一連の賭博問題と無関係ではあるまい。ファンあってのプロ野球だ。八百長がなかったとしても、不信を抱かれるような行為は決して許されない

 ▼2020年東京五輪の追加種目になる可能性が高まる中、手痛いイメージダウンだ。それを補うべく、野球界が一丸となって個々の自覚を促し、再発防止を徹底してほしい。