▼2016年用年賀はがきの販売が全国で一斉に始まった。年賀状の準備を始める季節を迎えたかと思うと、心なしか気ぜわしさが増してくる

 ▼年賀はがきからも分かるように、来年のえとはさる。これを商機にしようと、下着メーカーが赤い商品の品ぞろえを強化している。さる年に身に着けると、病が去る、健康に過ごせるとの言い伝えが各地にあり、縁起物としての購入が期待されるためだ

 ▼前回のさる年に女性用ショーツが平年の約5倍売れたところもあり、各企業は若者や男性向けを充実させ、年末商戦に備えるという

 ▼商戦といえば、「ハロウィーン」商戦の急拡大には目を見張る。日本記念日協会によると、ことしの推計市場規模は前年比11%増の1220億円。東日本大震災が起きた11年は560億円。わずか4年で2倍以上になっている

 ▼毎年10月31日に行われる欧米の祭りがなぜ急速に浸透しているのか。仮装という非日常を体験できる上、誰もが参加できる雰囲気があり、誘いやすく、誘われやすいことが理由らしい

 ▼それとともに、協会は大震災以降、家族や地域の結びつきの大切さを思い、みんなで楽しむイベントで実感したい人が増えているとみる。全国各地であした繰り広げられる仮装パレードやパーティー。本家本元とされる古代ケルト人も目を見張るに違いない。