▼暦が10月に改まり、2015年度も後半に入った。勉学の秋、読書の秋、スポーツの秋の到来だ。スポーツの秋は 10月第2月曜日(ことしは12日)の 「体育の日」も後押しをする

 ▼そんな時季に合わせたように、国のスポーツ施策を総合的に推進するスポーツ庁が文部科学省の外局として発足。1988年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎ金メダリストの鈴木大地初代長官が正式に就任した

 ▼専門省庁の設置はスポーツ界の宿願だった。2011年に成立したスポーツ基本法の付則にスポーツ庁の検討が盛り込まれ、2年前に20年東京五輪・パラリンピック開催が決まったことから動きが加速、ことし5月に設置が決まった

 ▼新官庁はトップ選手の強化やスポーツ振興を通じての国民の健康増進、地域社会の活性化が任務となる。廃止された文科省のスポーツ・青少年局を 母体に他の7府省から職員が加わり、121人体制での始動となった

 ▼鈴木初代長官は、選手時代の豊富な経験や大学教授として積み重ねてきたスポーツ健康分野での教育研究実績、日本水泳連盟会長としての運営手腕が買われての起用

 ▼選手時代は潜水キック「バサロ」を武器にした。「泳ぎは後ろ向きだったけれど、前向きに頑張りたい」。新たな“司令塔”はどんな武器でスポーツ行政のかじ取りをするのだろう。