▼過ごしやすい日が多くなった。ことしも連日暑さに悩まされたが、過ぎてみれば思い出の一コマ。夏の終わりはいつも何だか寂しい。ただ一足飛びに迎えた秋も、さまざまな味覚を楽しめるいい季節だ

 ▼地域の元気につなげようと、名物の食べ物をPRする動きが続いている。食は誘客の大きな武器。その土地ならではの名物を求め、足を延ばす人たちは多い

 ▼渋川市ではきょう5日、「MM(まんなか・まんじゅう)―1フェスティバル」が渋川スカイランドパークで開かれる。伊香保発祥とされる湯の花まんじゅうをはじめ、市内名物まんじゅうを日本の真ん中で味わおうという企画だ

 ▼まんじゅう、水沢うどんという歴史、知名度のある名物を誇る渋川だが、新たな「定番」開発を目指す取り組みもある。NPO法人が進めるゴーヤーとコンニャクを使った「ゴーコン」料理、若者の意見を取り入れた「シブめし」など

 ▼各地で名物料理の開発、掘り起こしが進む中、“渋川はこれ”という新名物をつくりたいとの思いが背景という。一方で市内には、全国的な知名度を誇るソースカツ丼やもつ煮の名店もある

 ▼地元で愛され、支持を集めてきたからこそ、繁盛店として知られるようになったはず。物語を持つ身近な「わが町の食文化」を見直すことも、新名物誕生のヒントになるかもしれない。