▼中心商店街に、にぎわいを取り戻すため、前橋市は、街中で営業する既存店が店舗改修する費用の一部補助制度を新設した

 ▼空洞化が進む街で商売を続けていこうという意欲のある店を応援するのが狙い。これまで市は空き店舗対策として新規出店者向けの優遇制度に重点を置いてきたが、改修への助成は手付かずだった

 ▼店ごとに今後の売り上げ、後継者問題などの事情、不安を抱えており、なかなか改修に踏み切れないのではないかという心配もあった。ところが、ふたを開けると思わぬ反応があった。創業しておよそ150年のうなぎ店、120年ほどの鮮魚店、来年100年目となる洋品店などの老舗が次々と手を挙げたのだ

 ▼うなぎ店は、懸案だった店の外壁を約20年ぶりに改修。8代目となる31歳の店主は「新しいお客が来てくれるようになった」と効果を話す。洋品店は、夏場になるとエアコンの冷気が店外に流れ虫も入ってくることから、エアカーテンを導入した

 ▼動きは老舗に限らない。営業を始めて10年前後の店からも制度を活用したいという相談があり、申請件数が当初予想を上回るため、来年度も補助を継続する考えだ

 ▼市はこうした改修が、商店街全体の魅力アップにつながることを期待する。各店が時代に合った商店街に向け、少しずつ生まれ変わろうとしている。