▼プロ野球広島があす、本拠地マツダスタジアム(広島市)での対阪神戦で、選手、監督らが背番号を「86」に統一したユニホームを着用する

 ▼これまでも8月6日前後の地元公式戦を「ピースナイター」と銘打ち、平和を訴える取り組みを行ってきた。ことしは統一背番号のほか、ユニホームの胸に「PEACE」、背中に「HIROSHIMA」と記し、ハトの絵を描いた帽子をかぶるという

 ▼6日の広島、9日の長崎と「原爆の日」が巡ってくる。投下から70年という節目の年。被爆者が求め続けてきた核廃絶は実現しないまま、いまも大量の核兵器が世界に残る

 ▼ことし4~5月にニューヨークで開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議は最終文書をまとめられず、決裂。核なき世界はおろか、核軍縮も遅々として進まない現実を浮き彫りにした

 ▼こうした状況に、母親が被爆者である広島市の松井一実市長は平和記念式典で、核兵器廃絶に向けて世界の指導者らに「人類愛」と「寛容」を呼び掛ける。長崎市の田上富久市長は平和祈念式典で、「長崎を最後の被爆地に」の願いを込めて、安全保障関連法案の慎重審議を求める

 ▼核兵器が人類の存続を脅かすと指摘したのは1955年の「ラッセル・アインシュタイン宣言」。核保有国の指導者はこの宣言にあらためて目を通すべきだ。