▼ミクロネシア連邦。観光案内を見ると、青くきれいな海の写真が載っている。日本が1914年から約30年間統治した歴史があり、太平洋戦争では、多くの日本の船がアメリカ軍の攻撃を受け、今なおサンゴ礁の海に沈んでいる

 ▼このミクロネシアから、子どもたちへ日本語教育を行ってほしいという要請を受けた国際協力機構(JICA)が、前橋市の赤石恵理子さんをチューク州のザビエル校に2年間派遣する

 ▼2011年まで、JICAが日本語指導の人材を派遣していたが途絶えていた。使われていた教材は大半が失われ、赤石さんが日本語教育の再開に向けた基礎作りから取り組む

 ▼赤石さんが選ばれたのは、JICAの青年海外協力隊として、エジプトの観光専門大学で日本語コースの基盤作りに当たったことや外務省の事業でハンガリーで高校生の日本語教室を立ち上げた実績があるため

 ▼ザビエル校は卒業生の多くが、さまざまな分野でリーダーとして活躍している私立の共学高校。日本の建設会社が建て、日本海軍の通信所だった建物を 校舎として使っている

 ▼表敬訪問を受けた山本龍前橋市長は「戦後70年のことし、子どもたちに日本がミクロネシアを 大切に思っていることを伝えてほしい」と激励。笑顔で応えた赤石さんは新たな交流の種をまきに、7日に日本を出発する。