昨季の開幕戦は8回途中3失点で勝利した西武・高橋=メットライフドーム

 2021年のプロ野球は東京五輪中断を挟んでペナントレースから日本シリーズまでを無事に終えた。徐々に観客制限が緩和されるなどコロナ下での模索が続いたが、選手の生存競争は変わらない。短いオフを切り上げ自主練習へ向かう。今季の理想像を脳裏に描きながら。

昨季はチームトップ11勝

 西武の高橋光成投手(前橋育英高出身)はプロ7年目の昨季、チームトップとなる自己最多の11勝を挙げた。初の開幕投手を務め、1年間先発ローテーションの柱として奮闘。2年連続で規定投球回に到達した充実感とともに、勝ち続けることの難しさやチームが最下位に沈んだ悔しさも感じた。選手会長に就任する今季は、3年ぶりのリーグ優勝を目指して腕を振る。

 ―昨季はパ・リーグ2位の投球回となる173回⅔をマーク。投球回が6回未満の試合は全27試合中3試合だけだった。

 悪い状態でも試合をつくれるようになったことが大きい。先発として一番大事なところだと思うので、自信につなげていいのかな。いろんなことを経験させてもらう中で要領をつかんでいった。ペース配分や打者にどう向かっていくかなど戦う技が増えた。

 ―長いイニングを投げられるようになった理由は。

 バッターやキャッチャーなどいろんな人から、話を聞いたことが生きてきている。キャッチャーとたくさん話し合う中で、割り切ってストライクを取ることも必要だとすごく思った。変化球で入ったり、打者が待っていないボールを投げたり、うまく裏をかいて攻められた。(今までは)厳しく攻めて四球を出す悪循環だった。

 ―開幕戦で勝利すると、5月下旬まで10試合負けなし。一方、9月下旬から4連敗と終盤苦しんだ。

 振り返ると、開幕直後は調子が良かったというよりは、うまいこといっていた。後半はすごく落ちてしまって、1年間続けることはすごく難しいと感じた。今までにないような疲労感があり、痛くならないようなところが痛くなることもあった。そういった中でどう調整するか、身体をケアするか、リフレッシュするかということがすごく大事だと改めて思った。課題が見えてきた。

 ―選手会長を任されて心境の変化は。

 実感はないが、すごく光栄なことなのでしっかり務められるよう頑張りたい。チームを引っ張るというより、姿勢を見せることを大事にする。

 昨季はチームとして残念な結果に終わってしまった。今季優勝するためには先発が大事。「先発で勝った」という試合を一つでも多くつくって優勝したい。個人としては、けがをしないで1年間ローテーションを守るというのが一番。そこをしっかりとできる体力をつくっていきたい。

 たかはし・こうな 1997年2月生まれ。群馬県沼田市出身。前橋育英高▽昨季成績 11勝9敗、防御率3.78。