▼地球温暖化防止のため、職場で冷房時の室温を28度に抑えて軽装を促す「クールビズ」が官公庁などで始まった

 ▼ことしで11年目。スタート後すぐに大型連休に入ったため、企業によっては連休明け、あるいは来週からというところも多いのではないか

 ▼その効果は二酸化炭素(CO2)の削減量に換算して220万トン(2012年度実績)に上るが、気象庁が過日公表した「異常気象レポート」は、現行で5月から10月末までの実施期間をさらに拡大させかねない

 ▼76~95年の今後20年間の年平均気温は1980~99年と比べ、全国平均で2・5~3・5度上昇する。数年から数十年程度で繰り返す自然変動に加え、CO2など温室効果ガス排出量の増加による長期的な気温上昇が原因という

 ▼この「レポート」の公表は3月下旬だったが、その月、世界の大気中のCO2濃度はいよいよ温暖化の危険水準に到達してしまったようだ。米海洋大気局(NOAA)が6日、月平均で観測史上初めて400ppmを超えたと発表した

 ▼年末にパリで開かれる温暖化対策の国際会議(COP21)に向け、政府は先月末、温室効果ガスの削減目標を事実上決めた。2030年度までに13年度比26%減―。世界第3位の経済大国、第5位の排出大国としてふさわしい目標なのか。負担の公平性と意欲が問われる。