▼前橋市内の飲食店が豚肉を使った料理を競う第6回T―1グランプリの結果が今月、主催した「ようこそまえばしを進める会」から発表され、最高賞に選ばれた「麦豚とキノコのくわ焼き丼」を食べに出掛けた

 ▼提供しているのは和食の店。脂がしつこくなくておいしいと評判の上州麦豚とキノコを、料理長こだわりの自家製タレで甘辛く味付けして、ご飯の上に上品に盛り付けている

 ▼豚肉料理を食の名物としてPRする前橋市。背景には昭和の初めごろまで「糸のまち」として栄え、豚肉の生産量も多く、トンカツやポークカレーといったハイカラな料理を出す店が当時から多かったことがある

 ▼現在は定番メニューのほか、トンカツをうどんにのせたトンカツうどん、豚肉を使った巻きずし、パエリア、カツカレーラーメン、豚の空揚げといった創作料理や変わり種を出す飲食店もある

 ▼旅行雑誌やテレビに前橋の豚肉料理が取り上げられるようになり、「どこの店がおいしいか」という県外からの問い合わせも徐々に増え、市民の関心も高まってきたという

 ▼最高賞に選ばれた店の店長は「生産者の心意気を、そのままテーブルに届けたい」と話す。安全で上質な豚肉の提供に努める生産者、趣向を凝らす料理人、豚肉料理で 前橋を元気にしたいと願う人、さまざまな思いが料理に詰まっている。