「あらゆるタイトルを狙いたい」と話すブライト
中日の入団記者会見でポーズをとるブライト=名古屋市

 昨年10月の新人選手選択会議(ドラフト会議)で中日から1位指名されたブライト健太は、遠投100メートルの強肩と50メートル5秒8の俊足を持ち、長打力も備えた即戦力候補だ。無名の高校時代を経て、上武大の4年間で大学球界を代表する野手となった。今季から指揮を執る立浪和義監督の下で飛躍を期す。

 ―高校、大学とスター街道を歩いてきたわけではない。プロを諦めなかった原動力は。

 大学1年の時、寮を抜け出して実家に帰ったことがある。高校時代と野球のレベルが違い過ぎてついていけないと。でも山脇(彰太、前主将)たちが「おまえは将来の4番だから」と迎えに来てくれた。

 恥ずかしくなったし、声を掛けてくれたことがうれしかった。結果が出ない苦しさは続いたけれど可能性をなくしたくないと耐えた。スター街道だけがプロへの道じゃない。

 ―新調したグラブにも思いがにじむ。

 これまでより1センチ以上長くした。プロの打球は今までより伸びる。少しでも届く可能性を増やそうとの思いからだ。プロとして(打点王やゴールデングラブ賞など)攻守であらゆるタイトルを狙っていきたい。

 ―得点力不足に悩むチームの救世主を期待される。

 ホームランにこだわりはなく、安定した打率、チャンスでの長打に意識を持っていく。打撃が好調の時はバットが遅れて出てくる。下半身からの力が100%伝わるイメージ。それをベースに、下半身が崩れないよう体づくりを進める。

 ―思い入れの深い背番号「42」を背負う。

 米メジャーの黒人選手、故ジャッキー・ロビンソンの背番号。メジャー全球団で永久欠番になっている。小学生の時、父に教わり、伝記映画も見て憧れの人になった。本当に偉大な選手で自分のヒーロー。

 中日は外野手の競争が激しくなっている。学生時代と同じように、地道な努力で1年目から結果を出していく。「諦めなければ、こうなれるんだよ」とハーフの子どもたちに見せたい。

 ぶらいと・けんた 1999年5月生まれ。東京・葛飾野高―上武大。ガーナ人の父を持つ。2021年関甲新学生春季リーグ1部で最多本塁打など個人3冠と最高殊勲選手、ベストナイン。184センチ、88キロ。右投げ右打ち。足は30センチで特注の靴を使用。