新型コロナウイルス感染症で、群馬県と前橋、高崎両市は7日、新たに10歳未満~80代の男女87人の陽性が判明し、入院中の1人が死亡したと発表した。新規陽性が80人を超えるのは昨年9月8日以来。県は状況を見極め、独自の警戒レベルの引き上げが必要か検討する。新変異株「オミクロン株」について県外在住の30代男性の感染が判明したことも明らかにした。

 感染者の急増を受け、県は原則入院としていたオミクロン株の感染者について、症状に応じて宿泊施設での療養も選択肢に加えると決めた。原則、宿泊施設滞在としていた濃厚接触者も自宅などでの健康観察に切り替える。さらに感染者が急増した場合の医療逼迫(ひっぱく)を回避するのが狙い。

 県によると、オミクロン株の感染が判明した男性に最近の海外滞在歴はない。昨年12月下旬に県内へ帰省して症状が出て、今月上旬から県の宿泊療養施設に入っている。2回目のワクチン接種から2週間以上たっていた。感染経路は不明だが、県は県外で感染した可能性が高いとみている。濃厚接触者と捉えた帰省先の家族2人は陰性。県内でのオミクロン株の感染確認は計4人となった。

 高崎市内の保育施設では園児7人と職員4人の陽性が7日までに確認された。クラスター(感染者集団)が発生したとみられる。既に判明している前橋市の製造工場では新たに従業員1人の陽性が確認され計60人となった。

 新型コロナの県内での感染確認は、再陽性も含め累計1万7599人(うち178人死亡)となった。7日夜時点の病床稼働率は14.8%、重症者は1人。

 県感染症危機管理室は、基本的対策の徹底と、感染拡大防止のため無症状の県民向けに実施している無料検査の活用を呼び掛けた。3連休に向けて、外出や成人式後の飲食を予定する人には特に注意を求めた。

 山本一太知事は7日に桐生市で開かれた桐生商工会議所の新春互礼会で「オミクロン株の急拡大が全国的に始まるのは間違いない。(県内でも)2倍速、3倍速で増える状況が続くと考えている」とした上で「いかなる状況になろうと、必要な対策をしっかりと打ち出したい」と述べた。