▼仕事帰りに「ちょっと一杯」。冷たい空っ風が身に染みる季節でも屋台が軒を連ねる横丁に立ち寄って、ほろ酔い気分を楽しみたい。居酒屋、焼き鳥屋、立ち飲みバー…。店から伝わってくる喧噪(けんそう)に足が向く
 ▼そんな屋台横丁が高崎市の中心市街地に整備される。昨年2月、降り積もる雪の重さに耐えきれず、およそ50メートルにわたってアーケードが崩落した中央銀座商店街の再建計画としてまとまった

 ▼ゆがんだ屋根、ひしゃげた鉄骨。商都中心街のにぎわいを担ってきた商店街をどう立て直すのか。アーケードの存廃も議論されたが、再生へ向けたプランが検討され、昭和の風情漂う屋根付きの屋台横丁に衣替えすることになった

 ▼計画によると、横丁はアーケードの崩落箇所を含む110メートル区間。高崎産の木材を使い、街路灯や店の看板のイメージをそろえて統一感のある通りにするという。飲食店には道路部分に椅子やテーブルを設け、地元産食材の提供を働き掛ける

 ▼今後、屋根や街路灯を設置する基礎的な部分から取り組み、数年かけて新たな街並みをつくっていく考えだ。レトロな雰囲気に包まれた屋台横丁で味わう「ちょっと一杯」に思いをはせる

 ▼アーケードが崩れ落ちた日からまもなく1年たつ。雪害を受け練られた活性化策。再興へ踏み出す商店街にかつての活気が戻ってくるか。