▼1位は地下鉄サリン事件(1995年)など一連のオウム真理教事件―。警視庁が創立140周年を記念して行った重大事件を選ぶアンケートの結果を公表したのは昨年3月だった

 ▼対象は1877年の西南の役から一昨年の伊豆大島災害まで140年の歴史の中で関わった計100の事件や事故、災害で、全職員約5万人が選んだ

 ▼「警視庁が一つになって戦った」「世界中に衝撃を与えた」。オウム事件が東日本大震災(2011年)やあさま山荘事件(1972年)、3億円事件(68年)などを抑えて1位となったのはそうした理由からだった

 ▼その警視庁が地下鉄サリン事件が発生した95年3月20日朝の警視庁と現場の警察官との無線交信を記録した音声テープを公開した。次第に緊迫の度を増す音声から未曽有のテロ事件に立ち向かう様子が浮かび上がる

 ▼「日比谷線の八丁堀駅。病人2名、気持ち悪くなったものが2名いるそうです。詳細、判然としません」。急病人発生の第一報に続き、地下鉄の駅などから報告が相次ぐ。情報が交錯する中、被害が急拡大していく

 ▼13人が死亡、6000人以上が負傷した事件から間もなく20年。この事件などで殺人罪などに問われた元信者の初公判がきょう、東京地裁で開かれ、事件が裁判員裁判で初めて審理される。事件はまだ終わっていない。