▼東京に出掛けた帰りに新幹線に飛び乗ったが、高崎駅を通過して新潟県まで連れていかれた。こんな苦い経験をお持ちの方もいるのではないだろうか。上越新幹線はまれに高崎駅に停車しない列車があり、うっかりすると痛い目に遭う

 ▼3月14日に金沢まで延伸開業する北陸新幹線の運行ダイヤを見ていて、そんな連想が働いた。主要駅に止まる「はくたか」は、東京―金沢間を1日14往復するが、このうち上り、下り1本ずつは高崎駅を通過するというからだ

 ▼9割超の上下26本が高崎駅に停車することになり、県内関係者はひとまず胸をなで下ろした。しかし、「はくたかは高崎に止まる」と安心してしまうと、14分の1の通過列車にうっかり乗車しかねない。油断大敵だ

 ▼一方、東京―金沢間を最速で結ぶ「かがやき」は本県を素通りすることになった。県内の行政や商工関係団体が高崎駅への停車を働きかけたが、実を結ばなかった

 ▼昨年来、東京一極集中から脱し、各地域に活力を取り戻す「地方創生」が国と地方を挙げた重要な政策課題に浮上した。ことしはその具体的な取り組みが始まる元年と位置づけられる

 ▼県内の各地域が輝きを放ち、東京から人を呼び込めるようになれば、おのずと高崎駅も「かがやき」の停車駅に昇格するだろう。今こそ群馬の魅力向上に知恵を絞る時だ。