東海大大阪仰星―国学院栃木 前半22分、国学院栃木のフッカー吉田がトライを決める=花園ラグビー場(下野新聞社提供)

 第101回全国高校ラグビー大会は8日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、群馬県出身選手を擁して栃木県勢初の決勝に臨んだBシードの国学院栃木は、Aシードの東海大大阪仰星に5―36で敗れた。北関東3県(群馬、栃木、茨城)から1989年2校同時優勝の茗渓学園(茨城)以来の優勝は逃したが、本県選手は大舞台で奮闘した。東海大大阪仰星は4大会ぶり6度目の頂点に立った。

吉田(高崎出身)意地のトライ

 高校日本代表候補を複数擁する東海大大阪仰星の強固な守りから、1トライをもぎ取ったのはフッカー吉田温広=高崎中尾中、高崎ラグビークラブ(RC)出身。0―12とリードされた前半22分、敵陣5メートルで右ラインアウトモールを押し込み右中間にトライ。個々に傑出した選手がいない分、結集した力を鍛えて決勝まで勝ち上がった。吉田は「1年間、モールを磨いてきた。やってきたことは間違っていなかった」と胸を張った。

 白石和輝主将(高崎高南中出身)、主力として活躍した山口幸之助(高崎佐野中出身)の両ロックも高崎RC出身。中学部コーチとして指導した松原順明さん(45)=前橋市=は農大二高ラグビー部出身で、1994年に準優勝した時の主将だった。「あの舞台に自分たちが最後まで残っているという誇りと、少しセンチメンタルな思いもあるのではないかな。よく頑張った」と教え子を思いやった。

 FB青柳潤之介=太田城西中、前橋ラグビースクール出身=は前半15分、自陣22メートルラインでボールを持ち、一気に敵陣10メートルまで運ぶ抜群の突破力を見せるなど何度も観衆を沸かせた。中学時代に指導した黒崎修監督(57)=高崎市=は「中学時代より(プレーが)さらに磨かれている」と成長ぶりに感嘆した。

 白石主将は初戦の脳振とうで、以降の試合に出ることはできなかった。それでも「ずっと日本一の努力をしてきたつもり。ここまで来られたことを誇りに思う。3年間に悔いはない」とすがすがしかった。