群馬県神流町は町有宿泊施設「みかぼ高原荘」(同町生利)の跡地にキャンプ場の整備を進めている。コロナ下で「3密」を避けられるレジャーとして注目が高まるキャンプに着目し、周囲の豊かな自然を生かした場を提供。電源が使えるオートサイトなども設け、需要が増加している余暇を楽しみながら働く「ワーケーション」での利用も促す。すでに造成などに着手しており、今夏の完成を目指す。

 みかぼ高原荘は1979年にオープン。町や指定管理者、NPO法人が運営し、子どもたちのスポーツ合宿などで使われてきた。2020年にNPO法人との貸し出し契約期間が満了したことや施設の老朽化を受け、自然を生かして誘客を図れる新たな施設の整備にかじを切ったという。

 キャンプ場の総面積は約2万平方メートルで、雄大な山々が一望できるロケーション。新たに建設する管理棟には、飲食物を販売する売店やテントなど設営用品の貸し出しスペースを設ける。流しがある炊事棟を2カ所建設し、トイレを併設。ペットと滞在するキャンパーの需要を受け、ドギーサイト3区画やドッグランも整備する。

 電源が使えるオートサイトは8区画配備。ワーケーションでの利便性向上のほか、暖房器具を使用できるようにして客足が落ち込む冬場の誘客につなげる。2組で設営できるダブルサイト4区画も設け、1組専用の26区画を含めて計41区画を整備する。

 整備費は2億5100万円で、国の地方創生拠点整備交付金を活用する。

 町は周辺で盛んなトレイルランや登山、町恐竜センターなどの観光施設とも合わせて、新たな観光需要創出を狙う。町産業建設課は「アウトドアフィールドの拠点とし、町が誇る自然の魅力を発信する主要施設にしたい」としている。